q7.盲導犬のいろんな事情

質問030:白いツエを持っている人は、盲導犬を使えないの?

A
白杖(はくじょう)を持っている人でも盲導犬を使えます。道路交通法では、視覚障害者が単独で道路を通るときは、白杖をたずさえるか、白色または黄色のハーネスを付けた盲導犬を連れていることという決まりがあります。白杖も盲導犬も目が見えない人が安全に歩くために必要な方法です。白杖使用者の中にも盲導犬を希望している人は多くいますが、まだ盲導犬が行き渡るほどになっていないため、使えずにいるというのが実情です。
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質問031:視覚に障害のある人は、盲導犬を買ってくるの?

A
盲導犬は売ったり買ったりするのではありません。全国盲導犬施設連合会に参加している盲導犬訓練施設では、盲導犬を使いたいという目の見えない人に「無償」で「貸与(貸すこと)」しています。これにはさまざまな理由がありますが、視覚障害者の方が負担なく使えるようにするためというのが大きな理由です。盲導犬の育成費用のほとんどは「盲導犬を育成するために」と、多くの方からお寄せいただいた寄付金や募金でまかなわれています。

質問032:盲導犬は一生はたらくの?

A
盲導犬は8〜10年ほど目の見えない人のパートナーとして生活すると、その後は引退して、育った施設か引退犬ボランティアの家庭で、のんびり老後を過ごしています。現役時代のご主人や幼い頃に育ててもらったパピーウォーカーもよく会いに行き、いっしょに遊んだりしています。
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質問033:盲導犬の寿命は短いと聞きましたが、本当ですか?

A
盲導犬として生活する犬の平均寿命は、ペットとして生活するラブラドール・レトリーバーとまったく同じです。犬にとって大切なことはワクチン接種やフィラリア予防などの健康管理です。もっとも盲導犬にとって、いつもご主人といっしょに行動するので、ストレスがかかる仕事というよりは楽しく歩いている感覚なのかもしれません。
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質問035:なぜ、盲導犬は不足しているのか?

A
盲導犬が引退すると、盲導犬を利用する視覚障害者は次の新しい盲導犬が必要になります。これを代替と言います。盲導犬訓練施設の育成能力が年々増えないと代替だけになって、新しい希望者になかなか渡らず、従って盲導犬は増えないことになります。
  盲導犬訓練施設の育成能力が増えない理由はいくつかあります。一つ目は、盲導犬としてふさわしい適性を持つ犬の確保がむずかしいこと、二つめには、犬を訓練したり、使い方を指導する訓練士や指導員が増えないこと、三つ目に、資金が不足していることです。これらの課題の克服に向けた盲導犬訓練施設の努力に対して、皆様のご支援とご協力をお願いいたします。