皆様に支えられ、盲導犬はこんな一生を送ります
①誕生
盲導犬に適した血統を持つ繁殖犬から盲導犬候補の子犬が生まれます。生後2か月頃まで母犬と兄妹犬と共に過ごします。
②生後2か月ごろ
生後2か月から1歳になるまではパピーウォーカーと呼ばれる子犬を飼育するボランティアの家庭で、愛情をこめて育ててもらいます。この時期に人間社会で様々な経験をすることで人間に対する親しみと信頼感が築かれます。
③訓練スタート
1歳になると盲導犬育成施設に戻ってきて、約6~12か月間、盲導犬になるための訓練を受け、その間に盲導犬としての適正が評価されます。盲導犬となることができるのは全体の3~4割で、盲導犬に適さないと判断された場合は、キャリアチェンジ犬としてキャリアチェンジ犬ボランティアの家庭に譲渡され、家族の一員として生活してもらいます。
④共同訓練
盲導犬としての適性が認められ、訓練を終了した犬は、視覚障がい者との4週間の共同訓練に入ります。視覚障がい者は、盲導犬との歩き方や世話の仕方を学びます。さらにユーザーとなる視覚障がい者の生活エリアでも歩行指導を受けます。
⑤共に歩く
ユーザーと盲導犬は互いに協力し、パートナーとしての絆を深めていきますが、ユニットとなった後も、必要に応じて盲導犬協会から盲導犬との生活や歩行のフォローアップが行われます。
⑥ハーネスを外す日
盲導犬は10歳前後を目安に引退します。引退した盲導犬は引退犬飼育ボランティアの家で家族の一員として楽しく暮らしたり、育った盲導犬協会で十分なケアを受けながら、最期まで皆に愛されて過ごします。